《Short Version》Live Repo 1st【Premium Christmas Concert 冬の絵本2025~featuring『 白雪姫 』東京公演】

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2026/01/23 18:00

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 2025年のふたご座流星群が極大に達する1214日、辛島美登里「Premium Christmas Concert 冬の絵本2025featuring『白雪姫』~」(東京公演)が、日本橋三井ホールで行われました。ここはもうすっかり「冬の絵本」のホーム。辛島さんのクリスマス・コンサートと言えば、厳かな雰囲気に満たされることも多いのに、この日客席にはハッピーで華やかなムード。配られたメッセージカードにある「うんとあったまってくださいね!」という辛島さんの言葉も、甘い食前酒のようにふわっと心に溶けて「冬の絵本」の異空間へと誘ってくれます。


 今回フィーチャリングされる『白雪姫』は、誰もが一番に知っているグリム童話。ご多分にもれず私も、まだよだれ掛けの取れないうちから毎日のように絵本を眺めてはバブバブ言い、ボロボロになるまでめくり続けていました。童話界ド真ん中の作品を、辛島さんがどうアレンジしてくるのか、なんだかワクワクが止まりません。
 深いブルーが包むステージに、まずはサポート・ミュージシャンが登場。エールを送るような拍手が湧き起こります。十川ともじさんpfsound produce)、鳥越啓介さんcbeb)、はたけやま裕さんperc)、門馬由哉さんageg)という布陣。鳥越さんがコントラバスのチューニングを終えると、ドビュッシーを彷彿とさせるオーバーチュアが奏でられ、スーッとノスタルジックな世界へ。


 ステージに温かな明かりが灯り、ウィンドチャイムの響きを追うように、コントラバス、ギター、グロッケンと音が加わっていきました。真っ赤なドレスを身に纏った辛島さんが静々と現れて「ミカヅキミチ」。悠久の時を語るコンガの音、幻想的なライトが、たゆたふように歌詞に寄り添います。ピンと張った透明な空気のなか、凛とした表情で何かを見つめる辛島さん。素晴らしいプロローグです。

 

 

       

 「みなさん、こんばんは!」という弾ける笑顔につられて、会場からも「こんばんは」の大きな声。「ようこそ」の気持ちを込めながら、辛島さんはこの一年の世相を客席と分け合います。長く暑い夏、家でついつい見てしまうSNSの話題にも。情報過多と知りつつチェックせずにはいられない。それはまるで「この世で一番美しいのは誰?」と鏡の精に問い続けるお妃のよう、と、早くも「冬の絵本2025」の核心に。


    辛島さんは子供ながらに、そんなお妃がちょっと哀れな気がして、「お妃はなぜ幸せになれなかったんだろう?」と問いかけずにはいられなかったのだとか。というわけで、辛島版『白雪姫』の主人公は、白雪姫ではなくなんとお妃。白いドレス姿ではないことにも納得です。「辛島が毒リンゴ? いえいえ、幸せのリンゴを、あなたに、届けます!」と、物語がスタートしました。

 
 パステルカラーのライトで始まったのは「Favorite Phrase」。毒リンゴの話なのになんて爽やかなんでしょう。あ、「薔薇と林檎の木がある 庭から甘い香りと」という歌詞、物語と繋がっています。しかもサビは、「あなたの望みを叶えてあげたい」。それは、あの哀れなお妃を思いやる言葉なのかも、と、深読みしてしまいました。会場からは自然と手拍子が。サポート陣のコーラスも素敵で、歌に呼応してライトもキランと光ります。客席が照らされ、「冬の絵本」のもう一人の主役は「あなた」という辛島さんの思いが伝わってきました。

         

     
      

 いよいよ物語に。鳥越さんが奏でるバッハで、優雅な宮殿の様子が浮かびました。


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文:藤井美保   写真:加藤千絵(CAPS)
*無断転載を禁じます。

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