【Short Ver.】夕涼みコンサート2023〜夏だ!浴衣でGO!!ライブレポート《 1st Stage 》
夏の名残りじゃなく、まだ夏! と、断言したいほど厳しい暑さだった9月2日、「辛島美登里 夕涼みコンサート 2023」が、今年も鎌倉プリンス バンケットホール で開催されました。毎回レポートで書いてしまいますが、海と空に向かって前面総ガラス張りのこのホールの抜け感と言ったらない。「夕涼み」のアイコンである、逆光に浮かび上がるグランドピアノのシルエットも美しい。また会えたね、と、毎年みなさんが思い、集う場所があるって本当に素敵なこと。今年は一人ひとりの表情が、ことのほか柔らかく、話し声も軽やかです。心を解き放って存分に音楽を楽しめる時代が、ようやくまた訪れたのですね。心が弾むと空気も弾む。ちょっと雲が多めの空さえ、今日だけのスペシャルな背景に思えます。
「こんにちは!」とその空気をさらに弾ませて、辛島さんが後方のドアから入ってきました。みなさんとにこやかに目を合わせながら客席を縫ってステージへ。今年の浴衣は、白地に藍のツバメ柄。薄いミントグリーンの帯と相まってなんとも爽やかです。お馴染みの「夕涼みコンビ」である伊藤ハルトシさんと大坂孝之介さんも、それぞれに、生成り調のピンストライプ、うぐいす色のモダンな縞模様の浴衣を、粋に着こなしていました。
2012年の横浜レンガ倉庫から始まり、今年12年目の「夕涼みコンサート」。「コロナ禍を経て、今年はいつも通りお客様をお迎えすべくお席を設けることができました」と、晴れやかな表情で会場を眺めた辛島さんは、そこここに浴衣姿を見つけて嬉しそうです。「涼しいリビングで口ずさんだり踊ったりしてくださいね」と、配信の先にいるお客さまにもアピール。事前のリクエストとメッセージで構成していくこの「夕涼み」に、今年は40曲ほど、ほとんど重なりなく様々なリクエストが寄せられたそうです。どんな曲がくるんだろう? 自分の推し曲は選ばれるかな? と、会場には「夕涼み」ならではのワクワク感が募っていきました。
オープニングに選ばれたのは、JUDY AND MARYの「RADIO」。えっ、ジュディマリ歌うの? と、意外に思われた方も多かったはずですが、実はこの曲、毎週火曜日に辛島さんがパーソナリティーを務める「アフパラ」こと世田谷エフエム「アフタヌーンパラダイス」で、ジングルとして使われています。辛島さんは、「一部のうちわポイントはこの曲しかありませんよ」と言うや、元気に「ワン、トゥ、ワントゥスリー」とカウント。響いたのは、「Uh Can you hear me?」という3声の息のあったアカペラ・コーラスでした。そして、「キューン!」という可愛い声でイントロがスタート。
自然と手拍子が湧きます。辛島さんは右手でタンバリンを打ち、左手でうちわを持ってステージを練り歩き、お客さんとの距離を縮めていきました。ピアノとアコギのストロークだけなのに、すごいドライブ感。バックライトも赤や黄色に点滅してアッパーなムードを煽ります。もったいぶりなしで、一気にハッピーな時間が始まりました。
→続きを読むには有料会員登録が必要です。
有料会員登録はトップページにある青色の「会員登録する」をクリック!
文:藤井美保 写真:加藤千絵(CAPS)
*無断転載を禁じます。
- まだ間に合います!!
【秋の3連休スペシャル!
夕涼みコンサート2023アーカイブ
11月3日~5日まで3日間限定アンコール配信中!!】
視聴方法はこちらをクリック!