2021年8月7日に開催した、配信＆有観客ハイブリッド公演

「夕涼みコンサート2021 〜夏だ！浴衣（気分）でGO！！」

ライブレポート‘‘ショートバージョン’’をお届けします。  

　台風９号、10号が相次いで列島に近づくなか明日はオリンピックも最終日という８月７日（土）、恒例の「辛島美登里　夕涼みコンサート〜夏だ！浴衣（気分）でGO！！」が開催されました。会場は、今や「夕涼み」のホームとなった鎌倉プリンスホテル バンケットホール七里ヶ浜。昨年の「夕涼み」は、辛島さん史上初の生配信のみというカタチだったので、２年ぶりの夏の共有には、ファンのみなさんも辛島さんも感慨一入だったはず。ステージ越しにある大きな全面ガラス窓の外はあいにく曇り空で、ルールの浸透した開演前の会場はとてつもなく静かだったけど、きっとみなさん心は、待ち焦がれた瞬間を待ちきれずに、大暴れしかけていたことでしょう。

　客席後方から、「夕涼み」ならではの浴衣姿（紫陽花と矢羽の大柄）の辛島さんが登場すると、その思いを最大限に込めた熱く、長い拍手が湧き起こりました。渋めの浴衣でちょっと照れくさそうに後ろを歩くのは、サポートの伊藤ハルトシさん（g&vc）と大坂孝之介（pf&k）さん。ハルトシさんは「夕涼み」が横浜赤レンガ倉庫で行われていた頃からのお馴染みですが、今回は３年ぶり。昨年の配信「夕涼み」が初だった大坂さんは、２年連続の参加です。共演も多く気心の知れたおふたりは、「夕涼み」の和やかムードにぴったり。事前に「つぶあん」でアップされたリハ動画でお気づきの方も多いように、無茶ブリ女王・辛島さんのリクエストにも高いスキルで応える素晴らしいミュージシャンです。

  そんな頼もしいナイトたちがステージ両脇の守備位置につくなか、辛島さんはセンターに立ち、万感の思いで会場を見渡します。そして、「いろんな意味でお足元の悪いなか、来てくださってありがとうございます」と、リアル、配信、いろんな場所から応援を届けてくれるみなさんにまず心からの感謝を伝え、「どうぞよろしくお願いします！」と最高の笑顔を見せました。「夕涼み」の歴史を辿りながら、曇り空の七里ヶ浜もまた「大人の海」とその味わいと語り、「ゆっくり心を解してゆく時間をすごしましょう」とコンサートをスタート。 

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文：藤井美保   写真：加藤千絵（CAPS）　

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